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    ビワマスに感謝

    2007年08月03日 10:27

    今回の野外研修会に参加して、お楽しみの1つはなんといっても試食です。漁協の方たちの好意で、刺身と、煮付け、そして鱒飯、アラの吸い物をいただく機会に恵まれました。料理ができるまでの間、魚をさばくところから、実際にさまざまな生の漁師さんの声を聞けたのがこの研修会の価値だったように思います。
    ビワマスは30年前には年間100tもの漁獲高があったそうですが、現在は10t程度といわれています。なぜなのか?
    外来魚?…確かにブラックバス(スモールマウスも含む)、ブルーギル、ピラニア、キャットフィッシュなどは湖に帰すのは勿論禁止されています。
    カワウ?…私たちが見た数のカワウは言わば狩を早く済ませてねぐらに帰ってきた奴らで、その数十倍ものカワウがこの琵琶湖には繁殖しているのです。でも漁師さんは言い切りました。そんな外来魚やカワウよりもっと急激に影響を与えてしまうものが他にあるはずなんだと。
    人の流れ?開発?急激な人間の生活スタイルの変化?
    琵琶湖は受身です。滋賀県のど真ん中に位置し回りは田や畑、住宅地、山に囲まれ、人間社会が存在しています。河川が流入し、一箇所だけ瀬田あたりから大阪湾へ淀川となって流れる大いなる湖。でもこの琵琶湖の中で起こっている変化は全て陸地で起こっていることが影響してるのです。琵琶湖は受身です。この言葉が印象的でした。
    地元の各漁協はアユ、イサザ、シジミ、ビワマス、フナ、モロコなどの保護に一生懸命になってらっしゃいます。毎年かなりの予算をかけて稚魚を放流したり、禁漁期間を厳格に設けたり、たとえばアユは滋賀県全域で8月21日から11月20日まで全面採捕が禁止されていたり、産卵に適した環境を人工的に確保したりいろんな対策が実施されています。でも、魚は増えるどころか減る一方なんですって。通常ならこれだけやれば増えすぎるはずなのに。
    30年前5000人いた漁師さんは今は1000人足らずだそうです。生活がかかった漁なので、これ以上は多分増えないだろうっておっしゃってました。ということは涙ぐましい努力がなかったら、もう漁業はできなくなって、絶滅する種もあったりするんじゃないでしょうか?危機的状況は現在も続いています。
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    ビワマスが水温14度程度の冷たい水域に棲む魚です。海の魚に比べて傷みが3倍も早く、冷蔵庫での保存でも当日しか刺身では食べられないそうです。本当に美味な刺身でした。鮭のようですがもっと繊細で、脂も乗っていました。そろそろ、卵を持つ個体もいるもようです。
    捨てるところはありません。頭やアラは味噌汁やすまし汁で最高です。
    煮つけや塩焼きもシンプルでいいけど、ちょっと珍しい鱒飯は絶品でした。流通に乗らない魚です。漁獲量は一定せず、需要と供給が一定じゃないので、地元の魚屋や料亭じゃナイト、食べられないのじゃないでしょうか?スーパーでは手に入らない魚なのです。
    貴重な料理を味わって味わっていただきました。朝まで生きていたビワマスを、三枚におろして刺身にする流れの中で、我々はビワマスという命の尊さを訓えれたきがしました。感謝です。
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    ↑ビワマスの胃袋からでてきた、イサザ…

    最後に漁師さんは強烈なメッセージを残してくれました。
    湖岸の近江米を作ってる、田も昔は段々になっていて、高いところから低いところまで一度に水が流れないようになっていたが、最近は大幅な区画整理などのために便利にはなったが、肥料がすぐに水路に流出している現状。田圃には便利だが、その後のことは…
    極論だが田圃も水路も湖畔も肥料が利いている状態だそうです。肥料は必要だけど、湖には害を及ぼす。湖畔の植物が枯れ、水質が悪化し、酸素を含んだ水が減る。
    「今度湖畔で稲を植えてお米を栽培してやろう。できるはずだ。」
    漁師さんの精一杯の皮肉を込めたメッセージと受け止めました。

    この研修会の続編は続けて参加していきたい私です。
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